宋研では毎年夏休みに4泊5日で合宿を行います。
合宿では若木祭冊子に載せる尺牘を各自担当し、発表します。
合宿の一日は朝の論語素読から始まります。皆で輪になって大きな声で、「子の曰く(しののたまわく)・・・・」と読み合わせるのです。
その後の朝食の時にはもうみんな気分は孔子です・・・・・って、そんなのは一人たりともいません。
論語素読はちょっと目が覚めます・・・・人生において・・・ってそんなのも一人たりともいません。
さて、午前午後と尺牘の読み合わせになります。これぞ“研究”という感じで、一日8時間以上、みんなで会読します。この発表と討議のために一ヶ月以上前から準備します。普段の研究会が、週に一度で年間20回程度ですが、合宿では、そのほぼ一年分の量の読解をします。
温泉につかった後は自由時間なのですが、みんな深夜まで、辞書をひいたり先輩にヒントをもらったりするので、だいたい先生に怒られます。ちなみに私は潔い人物なので一人さっさと寝ます。
だから怒られたことはありません(笑)。

合宿をする場所は毎年違います。

2007年度の夏合宿は、草津で行われました。
「宋から見た日本」というテーマを掲げ、歴史、随筆、詩文の三班に分かれ、各自自分の担当した漢文を読みすすめ、発表しました。

しかし、合宿はそれだけではありません。私が最も驚いたのは、朝の論語素読です。朝みんなで円になって、論語を読みます。宋研に入っていないと、なかなか体験できない貴重な時間でしたね。

そして、肝心の発表のためには、この夏合宿の間だけでなく、夏合宿に参加する前から準備をします。
先輩方や、院生の方に辞書の引き方、どの本を使ってどのように調べればいいかなど、一から教えていただきました。
合宿中も分からない箇所を深夜まで教えていただき、先輩や院生の方の偉大さを感じました!

しかし、ずっと勉強ばかりしているのではなく、温泉に入ったり、打ち上げをしたり、花火をしたりと、とても楽しい時間もありました!(もちろん勉強が楽しくないわけではありませんよ!)

最終日には、草津観光をすることもでき、この夏合宿はとても充実した時間を過ごすことができたと実感しています。

2006年度夏合宿は箱根の「富士箱根ランド」で行いました。

この年から今まで研究会として読み進めてきた尺牘ではなく、新入会員の基礎力をつけるために、正史『宋史』蘇軾傳を読み進めました。宋代の文化、時代背景を『宋史』を通して学ぶことができました。合宿後も箱根駅伝ミュージアムに行ったり湖でスワンに乗ったりしました。